JR飯山線 信濃平駅の東 8kmです。
数年前テレビ放送で 「阿弥陀堂だより」 を見たとき、四季の棚田と観音像が数回映し出さ
れ日本の原風景?を深く感じていた。
万仏山の麓に映画のロケセットとして造られた阿弥陀堂がそのまま残されており、観音像が
立ち並んでいると聞き訪れてみた。
万仏山 (1272m) 麓に立つ教育委員会の説明板地図によると、山頂まで三十三観音が立並
んでいます。 説明板位置が 1番、阿弥陀堂近くが 7番、19番以上は林道も途絶え 「熊出
没注意」 の看板もあり断念した。
阿弥陀堂までは急坂の農道?で、左右に伝統的な石積みの棚田が広り刈り取られた稲株
が綺麗な姿を見せていた。
ここの棚田は 「日本の棚田百選」 にも認定されているようですが、阿弥陀堂の左奥は石積
みを覆い隠すほど草が繁殖していた。
帰宅後レンタルDVDを見た。
売れない小説家孝夫(寺尾聡)と心の病を患う医師美智子(樋口可南子)は、都会の生活に
疲れ孝夫の郷里信州に移り住んだ。
二人は村の死者を祀る阿弥陀堂で暮らす おうめ婆さん(北林谷栄)を時々訪れるようにな
り、そこで村の広報誌に 「阿弥陀堂だより」 を連載している若い記者 小百合(小西真奈美)に
出会う。 小百合は喋ることが出来ない難病を患っており、おうめ婆さんが語る生き様を書き
とめ広報誌に載せていた。
村の診療所で働くことになった美智子は、村の人々・おうめ婆さん・小百合との触れ合いの
中で人として、医者として生きる喜びを取り戻していった。
そんな時、小百合の病状が急変悪化、小百合の担当医として再びメスを握る決意をする美
智子の姿、病んだ妻美智子の回復を静かに見守る夫孝夫の姿が美しく描かれています。
おうめ婆さん役の北林谷栄さんが昨年 (2010) の春 98歳で亡くなった。 おうめ婆さんの演
技、そして 「ビルマの竪琴」 で演じた物売り老婆の姿が脳裏に浮かびます、合掌。 |